ハノイで飲酒撲滅を訴えるパレード、8000人が参加

飲酒運転の撲滅を訴えてこのほど、約8000人の人々が、ハノイ市にあるホアンキエム湖の周辺をパレードした。参加者は、キャンペーンのロゴがプリントされたユニフォームを着用し、「飲酒後は運転禁止」「若者はアルコールにノーと言おう」と書かれた横断幕を掲げた。

写真㊤=飲酒運転撲滅を訴えるパレード

このイベントは、4月22日と5月1日に発生し、3人が死亡した飲酒が関係する交通事故を受け、「飲酒運転の禁止」を通して安全運転への意識を向上させるのが狙い。国家交通安全委員会とハノイ市人民委員会の主催で行われ、国家交通安全委員会委員長であるチュオン・ホア・ビン副首相のほか、中央政府やハノイ市の代表者、著名なアーティストらが参加した。

ビン副首相は、地元住民や海外からの旅行者に対して、飲酒後は車を運転しないよう強く訴え、「政府は、血中または呼気中のアルコール濃度が基準値を超すドライバーに対し、より厳しい罰則を科していく」と述べた。さらに、「国内の交通事故死者数は、2012年の約1万2000人から去年は8000人程度に減少したものの、1日平均で21人の命を奪い、40人が負傷している」と事故の実態を指摘した。

公安省交通警察局の交通法規普及部門のトップであるグエン・クアン・ニャット氏によると、2019年1月から4月にかけて、約5万件のアルコール濃度違反が発覚している。