1日2千万ドンの利用上限を削除=「電子財布」通達案で中銀

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は10日、携帯電話を使って料金支払いなどができる「電子財布」について、当初規定した個人の1日の利用限度額2000万ドン(856.81ドル)を通達案から除き、1カ月の限度額1億ドン(4284ドル)だけを残すと公表した。オンラインメディアのベトナムネットが伝えた。

 国家銀が提案した通達案に対しては、電子機器や航空券など多くの物品、サービス価格が2000万ドンを超え実態にそぐわないとして、ベトナム商工会議所が反対意見を表明しており、国家銀はこうした意見に沿って通達案を修正した。国家銀のファム・ティエン・ズン決済局長は、通達案が規定する1カ月の利用限度額は他の諸国に比べ小さすぎることはないとの認識を示した。
 一方でズン局長は、サービス提供業者が利用者に電子財布口座の残高積み増しや電子財布同士の送金、電子財布を使った現金引き出しなどを認める傾向が強まっており、電子財布が現金利用を促すことにもなると指摘。利用限度の設定は、政府が進めてきた非現金決済を促進する政策と相いれない可能性があるとの見方を示した。ただ、利用者は非現金決済に電子銀行取引サービスも使えるとして、電子財布取引の限度額設定は一般的な国際慣行だと説明した。(時事)