中国製部品を組み立て「ベトナム製」に=迂回輸出の実態調査-地元紙

 中国の製造業企業がベトナムで部品を組み立てる「生産」拠点を設け、自由貿易協定に相乗りして「ベトナム製品」として迂回(うかい)輸出しているとベトナム国内で批判されている。この問題についてトイチェ紙(電子版)は、新興家電メーカー「アサンゾ」の事例を取り上げて紹介している。

 アサンゾはホーチミン市でビンロック、タンビン両工業団地の2カ所に工場を有し、テレビ、エアコンを「日本の技術によるベトナム製」の名の下に生産している。しかし、同社の主力工場とされるビンロック工場では、「生産」は中国から輸入された主要部品の組み立てが中心。
 アサンゾはテレビ、エアコンを組み立てるだけでなく、家電製品を完成品の形で中国から輸入し、ベトナム国内でベトナム製として販売したことも明らかになっている。
 トイチェ紙は4月、記者をアサンゾのビンロック工場に労働者を装って潜入させ内情を取材した。約200人の労働者が「ベトナム製」テレビの製造に必要な工程はわずか6工程で、最も重要な仕事の一つは「中国製」と記されたラベルを液晶パネルから取り除くことで、粘着テープを使ったラベルの除去方法も細かく指示されたという。(時事)