プラスチック容器や空き缶を使ったインスタレーションで、ごみ削減訴える=ハノイ・フランス文化センターで開催

海洋プラスチック問題など、生態系に悪影響を及ぼすごみ問題への関心が高まる中、家庭などで使用されたプラスチックや缶を用いてごみ削減を訴えるインスタレーション「ごみを減らそう!」が、ハノイ市のフランス文化センターで開催されている。8月31日まで。入場無料。

写真㊤=展示されたインスタレーション(主催者提供)

展示されたインスタレーションは、プラスチック容器や空き缶などのごみやリサイクル製品で作られている。アーティストらは、人々が環境を破壊することや、地球に悪影響を及ぼす製品、例えば発がん性のある製品を生産し消費することに対し、新しい視点を投げかけている。

この展示は、フランス開発庁(AFD)の支援を受けて、PRX-ベトナムとハノイ市人民委員会の協力機関、イル・ド・フランス地域圏が手掛ける都市生活の品質に関する大きなプロジェクトの一環で開催された。

近年、人間が排出する廃棄物は、世界のほとんどすべての都市に影響を及ぼし、ますます喫緊の課題になっている。展示の主催者は、「ハノイでは、毎日6400トンを超える廃棄物が人間の活動から排出されている」と指摘する。

会場には、子どもたちのための対話型スペースも設けた。展示を通して、政府や企業、すべての市民を巻き込んで、人々の努力でごみを削減する必要性を強調し、そしてその努力は、たとえ小さくても構わないと訴える。

主催者は「この展示会は、現状の問題点を描き出すとともに、より健康的な生活を創りだすための代替案や選択肢も提案するだろう」と述べた。