ホイアン市でシルクフェスティバル開催 職人が生産手法など紹介

クアンナム省ホイアン市のホイアンのシルク村で、8月7、8日の2日間、国際的なイベント、「世界とベトナムのシルクと錦フェスティバル」が開かれる。ベトナムをはじめとする世界の伝統的な絹糸製糸や絹織りの技術を称え、世界の市場に絹製品や伝統工芸品のすばらしさを紹介する。

今回でイベントの開催は5回目。ベトナムだけでなく、イタリア、フランス、中国、日本、インド、タイ、カンボジアなど、絹の生産や加工が盛んな多くの国が参加する。有名な絹織物産地であるフランスのリヨン市や、イタリアのコモ、日本の京都などと、ベトナムのラムドン市、クアンナム市など、世界の絹生産地同士の関係も深めていく。

ベトナム国内からは、絹織物や絹製品の名産地とされるバンフックのシルク村をはじめ、ニャサ、マーチャウ、ミードック、ナンカオ、タンチャウ、チャンニントゥアンなど、各地の伝統工芸村(シルク村)が参加。また、ハザン省の錦織物の職人や、アンザン省クメールの職人、クアンナム省やダナン市などのコトゥ織りの職人ら、計約80人の絹や錦の織物職人も集まる。

イベントでは、職人らが、それぞれの地域に伝わるシルクや錦の織機や原材料などを展示。織りの技術や絹の染めなどの実演も行なわれる。

また、多くの専門家らが参加して「桑・シルク生産技術の応用と近代社会におけるシルク文化」と題したセミナーも行われ、さまざまな先端技術が紹介される予定という。