訪越客市場、出身国の多様化検討=中韓への偏り是正や健全な発展図る

 ベトナム政府はこのほど、文化・スポーツ・観光省に対し、ベトナムを訪問する旅行客の出身国市場の見直し策を検討するよう指示した。中国、韓国など一部の国に偏った訪越客を多様化し、他の諸国にも広げることで、観光産業の持続可能な発展を図る狙い。サイゴン・タイムズ紙(電子版)が伝えた。

 訪越客は、アジア諸国からの客が全体の4分の3を占める。特に中国、韓国が目立ち、2018年の訪越客計約1550万人のうちこれら両国で54.5%、19年上半期も54%を占めている。個別の省をみると、カインホア省には19年上半期に170万人以上の外国人旅行者が訪れたが、中国人客はこのうち130万人と80.1%に達している。
 中央政府や省政府はまた、(無料だが特定の食堂や土産物店などの利用が強要される)「ゼロドン(ゼロドル)・ツアー」の取り締まりを進めているが、こうしたツアーは依然存在する。このためカインホア省政府は関係部局に対し、健全な観光市場を実現するため取り締まりを継続するよう求めた。
 計画投資省によると、格安ツアーはクアンニン、カインホア両省やダナン市でよくみられ、主に中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)の観光客が参加しているという。(時事)