ホー・チ・ミン主席没後50年 各地で偉業を称える催し

9月2日は、ベトナムの独立を記念する国慶節だった。今年はホー・チ・ミン主席の没後50年の節目の年でもあり、親しみを込めて国民に「ホーおじさん」と呼ばれる元主席を称える催しが各地で行なわれた。グエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席は、ハノイ市のホー・チ・ミン遺跡地区を訪れ、亡くなるまで過ごした家の祭壇で、線香を手向けた=写真。

チョン書記長は、全国各地だけでなく、海外からも、人々がホー・チ・ミン廟訪れていることを喜び、「ホー・チ・ミン主席の人生と革命の歴史を伝える貴重な書類や遺品が適切に保存管理されている。主席の思想や教えを広めることに大いに役立っている」と、遺跡地区の職員らを称えた。

この日に先立ち、ハノイオ、ペラハウスでは8月30日、記念式典が開かれ、党や政府要人らが参加した=写真。式典には、チョン書記長のほか、グエン・スアン・フック首相、グエン・ティ・キム・ガン国会議長らが参列。また党中央委員会からは、ファン・ディン・チャック党中央内政委員長やチャン・ホン・ハ天然資源環境相らが参加した。

式典では、ホー・チ・ミン主席の生涯と達成した偉業を称える芸術プログラムも催された、著名な芸術家、ドー・キィ氏が語り部となり、感動的な歌や映像などで、ベトナムの動乱の近代史が描かれた。多くのベトナム人の苦しみの上に成り立った独立や、1975年の抗米救国戦争(ベトナム戦争)終結などが、ホー・チ・ミン主席の生前の活躍などとからめて描き出された。

また、現在のベトナムが東アジアでももっともダイナミックな経済発展を経験していることを踏まえ、ホー・チ・ミン主席の遺志にもとづき、国を築きあげ、さらに発展させようとする人々の固い意志も表現された。