豚コレラの感染拡大に歯止め=養豚業者に生産回復促す-農業省

 ベトナム農業・地方開発省のグエン・スアン・ズオン畜産局長はロイター通信との取材で、「農場の衛生状態を改善させる養豚業者の取り組みが寄与し、アフリカ豚コレラの感染拡大に歯止めがかかった」と語った。感染の拡大防止には気象条件改善の効果もあったという。

 ズオン局長は「衛生基準を満たす大規模な養豚業者には生産を拡大するよう促す」と述べた。グエン・スアン・クオン農業・地方開発相は声明で、「特に来年1月下旬の旧正月近くに高まると見込まれる豚肉の需要を満たすため、豚の生産水準を回復することは重要だ」との見解を示していた。
 アフリカ豚コレラの感染は今年2月に初めて確認された後、ベトナム全土の63省に拡大。国内全体の豚の18%に相当する500万頭超が殺処分された。取引業者らによると、ベトナム国内での豚の価格は年初から約7割上昇し、1キロ当たり6万ドン(2.59ドル)前後となっている。
 アフリカ豚コレラは、人間には悪影響を及ぼさないが、豚は感染すれば死に至り、利用可能なワクチンがまだない。(ハノイ時事)