渋滞緩和へバイク規制を議論=ゾーン制、環状道路など多様なアイデア-ベトナム・ハノイ

 国営ベトナム通信によると、ハノイでは渋滞緩和に向けたバイク規制でさまざまな案が議論されている。ハノイ市当局は2030年までに市中心部へのバイクの乗り入れを制限する方針を示している。

 市運輸局は、バイクの乗り入れを規制する「ゾーン制(地区割り)」と「公共交通の改善」をテーマにした会合を開催した。運輸省傘下の運輸開発戦略研究所のファム・アイン・トゥエン氏は11年から18年にかけて、バイクの台数が6.7%増えたと説明。「同じ規模の乗客を輸送するのに、バイクはバスの6.8倍の道路を占有する(計算になる)」と語った。
 研究所は地区割りと環状道路を基本としたバイク規制の選択肢を提示した。第1の選択肢は、ホアンキエム、ハイバーチュン、バーディンをはじめとした都市部の12区と、ザーラム、ドンアインなど郊外5県で30年にバイクの乗り入れを規制する案。ただ、この案では、市民の52%に当たる約474万人に影響が及ぶと見込まれる。交通の流れを体系化したり、駐車場や乗換駅を設置したりすることが難しいなどの問題点も抱えている。
 第2の選択肢は、シンガポール、ロンドン、中国・広州市で実施された環状道路を軸にバイク規制を行う案。30年までにハノイで建設が予定される5本の環状道路のうち、道幅の広い3号線はバイクの乗り入れ禁止措置を適用する上で、すべての条件を満たすという。研究所はハノイのバイク規制について、公共交通機関が少なくとも運輸需要の60.5%を満たす場合にのみ実施するべきだと提言した。
 時間帯や特定の日、特定の通りでバイク規制を実施すべきだとの提案があった。このほか、中国・広州市が時間をかけて実施した事例を紹介し、まずは特定の地区での実施を訴える意見も聞かれた。(ハノイ時事)