環境汚染が将来の経済成長を阻害=循環型経済への移行を訴え-ベトナムでの会議で識者ら

 ベトナムのハノイで先ごろ、環境汚染の経済への影響などについて意見交換するワークショップ会議が開かれた。この中で識者らは、汚染が悪化すれば経済成長に一段の悪影響を及ぼすと指摘し、持続可能な成長を目指すため「循環型経済」を目指すべきだと訴えた。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 会議では天然資源環境省幹部のグエン・ホアン・ナム氏が、ベトナムはプラスチックごみの廃棄量で中国、インドネシア、フィリピンについで世界第4位になっていると紹介。こうした環境汚染の影響により、ベトナムの国内総生産(GDP)は2035年に3.5%減る可能性があるとした世界銀行の19年推計を示し、問題の深刻さを指摘した。
 ナム氏は、「このような統計は現在の経済モデルでわれわれは進歩しているのか、それとも後退しているのかという大きな疑問を提起する」とし、天然資源を合理的に使用したり再生したりすることで自然資本を保全、開発する循環型経済への移行を促進することが重要だと訴えた。
 また、駐ベトナムのアン・モウ(Mawe)スウェーデン大使は、循環型経済への方向に進んだ企業により、使用済み製品を再利用することが一から作るよりコスト効率が良いことは示されており、コストが低減できれば価格も下げられ、消費者にも恩恵となると説明。ベトナム企業も参考にするよう期待を示した。(時事)