ホーチミン市の大気汚染、深刻なレベルに

 ベトナムのオンラインメディア、VNエクスプレスによると、ホーチミン市の大気汚染はこの1週間ほど深刻なレベルに達しており、21日には500メートル先の高層建築物がほとんど見えない状態になった。

 複数のモニタリングの結果によると、大気汚染が特にひどいのは、2区のミートゥイ交差点付近。スイスの大気汚染観測機関エアビジュアルによる21日の観測値では、ホーチミン市内の複数の場所で大気質指数(AQI)が平均で154となった。AQIが100を超えると、健康によくないとされている。
 気象専門家のレ・チー・スアン・ラン氏は、ベトナム南部が乾期に入って湿度が低いことを指摘。「程度の差こそあれ、ヘイズ(煙害)の発生が増えている。これは過去にはなかったことだ」と述べた。
 ホーチミン市天然資源環境局・環境観測センターの担当者によると、最近数日内に市内30カ所で観測された大気汚染の指数は、ベトナムの天然資源環境省が設定した安全レベルをほぼ上回っている。市内では昼夜問わずトラックやコンテナ車が通行しており、季節的に風のない低温状態になったことから、排出された汚染物質が大気中で拡散しにくいのだという。
 ホーチミン市は人手による大気質の観測とサンプルの解析手法を強化しているが、精度は高いものの、時間がかかることが課題となっている。担当者によると、2020年には市内9カ所に自動観測所を設置する計画だという。(時事)