タミフルの輸入要請=インフル感染拡大受け―ベトナム医薬品管理局

 【ハノイ時事】ベトナム保健省医薬品管理局(DAV)は先週、第2中央医薬品に対し、インフルエンザ治療薬タミフルの輸入を要請した。ハノイ、ホーチミン市をはじめとしたベトナム国内でのインフルエンザの流行拡大に対処するためとしている。ベトナム・ニュース紙(電子版)が報じた。

 タミフルは、インフルエンザのA型、B型の治療に使われる抗ウイルス薬。治療薬は急速に減少してきており、ハノイの国立小児病院だけが十分なタミフルを確保していると伝えられている。
 医薬品管理局は各省と地方の保健当局に対しても、十分な量のタミフルを確保するため、製薬会社や医薬品の輸入業者と積極的にコンタクトを取るよう促している。
 インフルエンザ感染者は11月に40万人を超え、10人の死者が出たという。保健省はテト(旧正月)前を中心に今後数カ月間、インフルエンザ感染者が増加すると予想している。
 ただ、国立小児病院のチャン・ミン・ディエン医師は、タミフルは処方薬で、用法を誤ると深刻な合併症につながる恐れもあると指摘。せきや熱、鼻水、頭痛の症状が出た場合、病院に行き、適切な診断と治療を受ける必要があると強調した。同院のドー・ティエン・ハイ医師も「タミフルは、すべてのインフルエンザ感染者に共通に使えるわけではない」と語った。