インフレ率4%未満の達成、20年はより困難に=豚肉急騰、サービス価格の値上がりで

 ベトナムでは昨年半ばから豚肉価格が急騰しており、加えて今後、ガソリンや健康関連など各種サービス価格なども値上がりする公算が大きい。国会は2020年もインフレ率を4%未満とする目標を掲げているが、専門家はその目標に向けた物価管理はより困難になると指摘している。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 豚肉価格は昨年上半期こそ下落したものの、国内でのアフリカ豚コレラ(ASF)感染拡大に合わせ7月以降一転上昇に転じ、10月には9月と比べて60~80%、年初比では60~95%上昇した。経済財政研究所のグエン・ドク・ドー副所長はキンテー・ドーティ(経済と都市)紙に対し、豚肉価格の急騰の影響で昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.23%上昇し、ここ9年間で最も高い水準になったと指摘する。
 ドー氏は20年のインフレ率について、旧正月(テト)の時期に豚肉価格が大幅に下がれば3%程度となるが、豚肉価格が第1四半期も現水準で推移すれば、3.5%程度に切り上がる。最悪のケースはASFが上半期中に収束せず、物価上昇が年半ばまで続くことで、そうなればインフレ率を4%未満に抑えることは難しくなると予想する。
 さらに他の商品、各種サービス価格も上昇基調だ。財務省物価管理局によると、ガソリンはやや上昇する見通しで、健康関連サービス価格も管理費や賃金見直しの影響を受ける可能性があるという。また教育関連は引き続き上昇が見込まれ、電力需要の強さも依然として物価への圧力要因だ。同局は、インフレ率4%未満の達成には、インフレ抑制施策を慎重かつ柔軟に、先を読んで実施しなくてはならないとしている。(時事)