19年の自然災害件数、6割弱増加=異常気象が影響

 ベトナムのチン・ディン・ズン副首相は15日、2019年に同国で発生した自然災害は約4000件に上り、前年比で57.9%増加したと明らかにした。異常気象の影響で、近年はより深刻な自然災害が頻繁に起きているという。国営ベトナム通信(VNA)が伝えた。

 昨年7月初めは、中部ハティン省でこれまでにない森林火災が発生し、92.4ヘクタールが焼失。同省ギスアン県では多くの松の木やユーカリの木に被害が及んだ。
 ベトナムは昨夏、長引く気温上昇と干ばつに見舞われ、中部の小規模な畜産・穀物農家の多くが破綻寸前に追い込まれた。農業・地方開発省は水資源局に対し、冬春作物の干ばつへの対策を早急に打ち出すよう求めた。
 19年6~10月は、メコン川流域の上流部の雨量は35~ 4 0%減少。エルニーニョ現象に伴う影響で、メコン川の下流部は水不足が発生した。気象関係当局によると、今後数カ月で状況は一段と悪化する見通しだ。
 ズン副首相は、地域社会教育や災害への事前対策、予測精度を向上するための技術革新への投資拡大の必要性を強く訴え、自然災害を回避し、捜索や救助活動を効率的に行えるようにすると語った。(時事)