近づく旧正月「テト」 迎春ムード漂うダラット市の花市場

ベトナム南部、中部高原にあるラムドン省の省都、ダラット市では、新春の花を扱う花市場がさまざまな道路沿いに開かれ、街をにぎやかに彩っている。何百本もの花の鉢植えなどが販売され、ベトナム国民にとって最も重要な祝日、テト(旧正月、今年は1月25日の土曜日)を前に、楽しい迎春の雰囲気を盛り上げている。

毎年、ベトナムでは旧正月の15日ほど前から、花が見ごろを迎えるように栽培された花を販売する市場が各地の道路沿いで開催されるようになる。訪れた買い物客らにとっては、鉢植えや切り花を観賞しながら、好みの花を選ぶのも楽しみのひとつで、春を迎える風物詩となっている。

高原であるラムドン省は、特に美しい花が栽培されることで知られている。ダラット市でも、花の種類が豊富でもっともにぎやかな花市場はチャンコックトアン通りにあり、多くの市民らが訪れ、写真を撮ったり、花を買い求めたりする。貴重な蘭の花は、チャンフンダオ通りやフンヴォン通りなどで販売されている。

市内中心部だけではなく、少し郊外に出れば、テトを歓迎するために花を美しく植えた民家の庭や、花を栽培する畑などでも、咲きほこる花を楽しむことができる。特に有名なのは花卉栽培地として名高いヴァンタン花村やタイフィエン花村などだ。

旧正月が近づいたころに各地の花市場を訪問すれば、ベトナムの人々が愛する色とりどり花々を何百本も見ることができる。ベトナムに春がもうすぐ来ることが感じられる、おすすめの観光スポットだ。