新型肺炎、ベトナム格付けに悪影響も=中国から多くの観光客-フィッチ

 大手格付け会社のフィッチ・レーティングスは、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、東南アジア諸国の経済に与える影響についての見方を公表した。この中で、現在格上げ方向である「ポジティブ」としているベトナム、タイなど観光収入の大きな国に悪影響を与える可能性があると指摘している。ハノイ・タイムズ紙(電子版)が伝えた。

 フィッチは新型肺炎が急拡大した場合、観光関連サービス部門が最も大きな影響を受け、ベトナムやタイ、シンガポールといった諸国はリスクにさらされると予想した。2019年に海外からベトナムを訪れた観光客数は1800万人で、このうち約3分の1に当たる580万人は中国からの観光客だった。
 一方で、米中貿易交渉の第1段階合意により政策的な不透明さが低減したことなどで、これら諸国の下振れリスクは緩和されたと指摘。しかし、マレーシア、スリランカのように財政支出余力に乏しい国や、インドネシア、ベトナムのように財政規則を重視する国にとっては、新型肺炎が経済の圧迫要因になる可能性があるとしている。(時事)