医療用マスク2000万枚の備蓄要請=新型肺炎の感染拡大に備え―ハノイ市当局

 【ハノイ時事】ベトナム・ハノイ市人民委員会のグエン・ドク・チュン委員長は1月30日の会合で、保健局をはじめとした市の関係機関に対し、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に備え、1500万~2000万枚の医療用マスクを備蓄するよう要請した。ハノイ・タイムズ紙(電子版)が31日伝えた。

 ベトナム保健省は30日、新型肺炎の震源地となった中国・武漢から帰国したベトナム人3人の感染を確認。うち2人はハノイの病院で隔離され、治療を受けている。
 チュン委員長は保健局などに、さらに状況が悪化する事態への備えを十分に講じるよう指示。新型肺炎の感染が拡大した場合には、地元住民にマスクを無料で配布する考えを示した。
 関連機関に対しては、新たな感染者を受け入れられるよう、より多くの病床や隔離エリア、必要な設備をそろえるよう求めた。教育・訓練局には、2月2日までに市全域の3000の学校を殺菌消毒するよう要請した。
 チュン委員長は「グエン・スアン・フック首相が経済的なメリットを犠牲にしてでも、国民の安全を確保しなければならないと指示したように、観光局は旅行会社と連携し、新型肺炎の感染地域からのあらゆる訪問者の受け入れを止める必要がある」と訴えた。新型肺炎との戦いが数カ月に及ぶ可能性もあるとし、医療機関などに十分な準備を進めるよう促した。