新型肺炎、経済成長に悪影響=観光・小売りに打撃-大手証券

 ベトナムの証券大手バオベト証券はこのほど最新リポートを公表し、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大により、ベトナムの2020年第1四半期の国内総生産(GDP)伸び率は6.5%と、前年同期の6.79%から減速するとの見通しを示した。さらに、感染拡大は、第2四半期末まで経済に悪影響を与える可能性もあるとの悲観的見方も示している。オンラインメディアのVNエクスプレスが伝えた。

 リポートは、19年にGDPの41.6%を占めたサービス部門、特に小売り、輸送、倉庫、宿泊、観光、娯楽といった高成長部門への影響が大きくなると予想した。公安省は先週、ウイルスの影響を受けている地域からの入国を制限したが、中国からの観光客は外国人観光客全体の30%を占めるだけに、こうした動きが国内の観光業界に深刻な打撃を与える可能性があるとリポートは指摘している。
 リポートはまた、ウイルスの感染拡大により、最大の輸出先である中国向けが減るとして、ベトナムの農・林・水産業が悪影響を受けそうだとしている。中国は19年、ベトナム農産品輸出の35%にあたる59億2000万ドルを輸入した。リポートは、ウイルスの影響で中越間の貿易が減れば、農業部門の成長がさらに鈍化するとしている。(時事)