日本人社会でも自粛の動き広がる=新型肺炎で天皇誕生日レセプションなど中止

 【ハノイ時事】中国の武漢に端を発して世界各地に広がる新型コロナウイルスによる肺炎の感染。ベトナム政府は感染防止に向け、多数の人を集めたイベントなどを開催しないよう指示しており、日本人社会にも自粛の動きが広がっている。

 在ベトナム日本大使館と在ホーチミン日本総領事館は12日にホーチミン市、24日にハノイで予定していた天皇誕生日のレセプションを中止する。ホーチミン市で22、23日に開催予定だった「ジャパンベトナムフェスティバル」は延期されることになった。
 ハノイのベトナム日本商工会議所は会員のみの定例委員会は実施するが、複数の人の参加などが見込まれる「日in越文化祭」(開催予定日は16日)、文化関連の講演会、環境分野のセミナーなどは中止にした。ホーチミン日本商工会議所は、「日越交流盆踊り大会」(同22日)を事前の練習会も含めて取りやめることにした。このほか、民間企業の間でもセミナー開催を見送る動きが出ている。
 ベトナムの首相府は1月末、関係省庁と地方政府に対して、グエン・スアン・フック首相が特別に許可したものを除き、今後行う祭典を中止することなどを指示。国民には公共の場で、マスクを着用し、祭典などのイベントに参加しないよう要請している。感染の拡大防止で一定程度はやむを得ないものの、自粛の動きが過度に広がれば、これまで好調に推移してきた個人消費などを冷やしかねない。ベトナム政府は今後、難しい判断を迫られることになる。