JICA、新型肺炎の検査試薬を緊急供与=国立衛生疫学研「非常に有益」と評価

 【ハノイ時事】国際協力機構(JICA)は7日、新型コロナウイルスによる肺炎が流行するベトナムへの緊急支援として、ウイルス感染の有無を判定する検査試薬などの供与を開始した。支援規模は総額1400万円相当となる。同国北部地域で新型肺炎の検査業務を担う国立衛生疫学研究所(NIHE)が日本からの試薬を活用する。

 NIHEのダン・ドク・アイン所長は同日、ハノイで行われた検査キットの引き渡し式で、「非常に有益で、タイムリーなものだ」と日本の支援を高く評価した。JICAベトナム事務所の小中鉄雄所長は、「両国で人の交流がますます盛んになっており、ベトナムの方々の健康と安全を守ることは日本にとっても重要だ」と語り、今後も支援に取り組む考えを伝えた。
 JICAは現在、感染症の予防・対応能力の向上などに向けた支援プロジェクト(期間2017~22年)を展開中。今回の緊急支援は、このプロジェクトの一環で実施する。NIHEは、日本の支援を得て危険度の高い病原体を安全に取り扱う実験室を設置しており、今回の日本からの試薬を使った検査もこの施設で行う。
 ベトナム保健省の9日午後4時(日本時間同6時)時点の集計によると、同国内での新型肺炎の感染者は14人となっている。