ハノイ市、新型コロナ拡大予防で観光施設を消毒 ホイアン市は旧市街閉鎖

外国人観光客などの新型コロナウイルスの感染が確認されたベトナムでは、感染の拡大を予防するために、観光地が一時的に閉鎖されるなど観光への影響が広がっている。ハノイ市では複数の施設が消毒や清掃などの作業が行われた。

写真㊤=消毒作業が行われたホア・ロー刑務所跡の展示施設

フランス植民地時代に作られた監獄のホア・ロー刑務所跡(ハノイ市)では、観光客の立ち入りが一時的に禁止されている。ベトナム入国後に新型コロナウイルスに感染していることがわかったイギリス人観光客2人が、3月3日にホア・ロー刑務所に立ち寄っていたことが判明したためだ。

発覚直後に、施設は全館が消毒され、この二人に接触した刑務所スタッフと関係者らを自宅隔離とした。また、職員ら約30人が保健衛生当局による感染予防指示に従うこととなった。保健省の指示によって、施設は最低でも2週間、閉館となる。

また、観光客が多く訪れる文廟(孔子廟)とベトナム最古の大学であった国子監(コック・トウ・ザム)の遺跡も、3月10日に観光客の立ち入りを一時禁止し、感染予防措置として、消毒作業を行った。11日には入場が再開され、約1000人が訪れたという。

ホアンキエム湖にあるゴックソン寺(玉山寺)も、消毒作業を行うために、3月10日から15日まで観光客の受け入れを停止した。

一方、同様に英国人観光客の新型コロナウイルス感染が確認されたホイアン市では、旧市街への入場が12日、停止された。31日までの予定という。