ハノイ街頭に「手洗いステーション」開設 市民に新型コロナ予防喚起

ベトナム青年連合は23日、ハノイ市中心部のリタイトー記念碑近くに、せっけんを使って手を洗い流せる「手洗いステーション」を開設した。新型コロナウイルスの拡大を受け、感染予防を市民に喚起し、手洗いを奨励するねらいがあるという。

これは「健康的なベトナムのために」と題された衛生喚起プログラムの一環。新型コロナウイルスを、国を挙げて撃退しようとする活動で、これによって地域コミュニティに感染予防や衛生意識が広がり、市民の手洗い習慣の励行につながっている。ベトナム青年連合のグエン・アイン・トアン会長は、「新型コロナ予防において、青年たちができる役割を果たそうとした成果だ」と話した。

「手洗いステーション」は、企業などの協力を得て、新型コロナウイルスで高い感染リスクが報告されている省や市など、全国100カ所に設置される予定。ハノイ市内は20カ所に設置される。駅やバスターミナル、市場や人が混雑する観光地などの公共の場所のほか、外国人旅行者や海外からの帰国者が検疫のため隔離される施設などにも置かれる。一カ所の開設費用は約5500万ドン(約22万円)。

プログラムは、3つの活動が主軸となっており、一つ目が、この手洗いステーションの設置だ。

二つ目が、ベトナム保健省による、人気ポップス曲「Ghen(嫉妬)」をアレンジした「Ghen Co-vy (コロナウイルスの嫉妬)2.0」に合わせた「手洗い踊り」の動画作成と、これを活用した新型コロナ感染予防のPRだ。この動画は、ベトナム全土で大流行している。さらに、ライフブイ社製のせっけん4万個と、新型コロナ予防の広報用チラシ67億ドン(約3300万円)分の提供を行う。

この機会に、中央青年連合は、新型コロナ予防のため、ベトナム祖国戦線中央委員会に3億8300万ドンを寄贈。ハノイ当局に防護服260枚、不織布マスク333枚、医療用マスク3000枚、ライフブイ石鹸1000個なども届けている。