政府は31日、新型コロナウイルス感染防止の緊急措置として、国民に15日間の外出禁止を求める指令書16/CT-TTg号を発令した。4月1日午前零時以降、全国民は自宅待機となり、原則的に市や省の間の移動も制限された。

外出禁止は、4月1日から15日間の予定。緊急時や、食品や薬など必要不可欠な生活用品の購入、食品や生活必需品などの生産工場勤務などをのぞき、国民に自宅での待機を求めるもの。運営継続が認められる職場でも、従業員の距離に基準を設けるほか、マクス着用の義務付け、消毒の徹底などを求める。

さらに2メートルの以内の距離での対話が禁じられたほか、会社、学校、病院・公共機関などで集まる人数も最大2人までとした。違反した場合は、隔離を徹底的に指導される。

保健省、公安省、ハノイ市民委員会、ホーチミン市人民委員会は、ハノイ市バックマイ病院や、ホーチミン市の飲食店「ブッダバー」での感染クラスターを徹底的に解決し、感染拡大の防止に努めている。

公安省は、感染者への濃厚接触者、感染クラスターとなった場所に立ち寄った市民など感染リスクが高い人を医療機関に報告し、積極的に新型コロナの検査を受けさせる。

政府や省、市などの公共機関で働く公務員は、軍や警察、機密文書の処理担当者、その他必要不可欠な業務の担当者のみが、出勤する。それ以外の職員は、自宅でインターネットを利用して仕事を奨励する。管理者は、組織メンバーが新型コロナウイルスに感染しないよう、伝染病の予防や管理を行い、規則などを厳密に遵守させる。

交通運輸省と各省・市の人民委員会は、公共交通機関も一時停止させ、各省や市、区などをまたいだ移動を厳しく制限する。出勤が必要な公務員や、必要な生活用品を製造する企業の職場への通勤目的のためだけに、移動が許可される。