故ホー・チ・ミン元国家主席の生誕130年 故郷のゲアンなど各地で祝う

今月19日は、ベトナム革命を指導した「ベトナム建国の父」、故・ホー・チ・ミン元国家主席の生誕130年の記念日だった。生まれ故郷のベトナム北中部、ゲアン省では17日、元国家主席の活躍を称える式典が開かれた。

ホー・チ・ミン元国家主席は、ベトナムで親しみを込めて「ホーおじさん」と呼ばれ、ベトナム人の間で強い人気を誇る。誕生日の前後には、元国家主席の政治的名言や革命的な人生、成し遂げた偉業などを称え、各地でイベントなどが開催された。

ハノイでは、共産党中央委員会や国会などが、「ホー・チ・ミン生誕130周年記念式典」を開催。グエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席やグエン・スアン・フック首相ら国家の要人らがそろって参加した。また、情報通信省は、特別記念切手を発行した。

故郷のゲアン省では、文化イベントが開催され=写真㊤=、文学や芸術、広報活動などの分野のすぐれた作品を世に出した30の個人と団体がオンラインで表彰された。

イベントで、タイ・タイン・クイン同省共産党委員長が、「ホー・チ・ミン元国家主席は、党や人民、ベトナム軍にとって貴重な精神的遺産だ。彼の理念は、過去、現在にそうであっただけでなく、未来においても、党や人民を導く存在であり続けるだろう」などと語った。

ホー・チ・ミン元国家主席は、1890年5月19日、同省のナムダン地区キムリエン村生まれ。フランスの植民地支配からの独立を果たし、1945年にベトナム民主共和国(現在のベトナム社会主義共和国)を建国した。人生をベトナム民族の解放に捧げ、1969年に死去するまで、世界の平和と進歩の実現に向けてたゆまぬ努力を注いでいた。