乾季の電力需要に備えを~ベトナム電力グループ

ベトナム南部は年始以来の気温上昇に見舞われ、中部高原地方は厳しい日照りにさらされている。ベトナム電力グループ (EVN)は、乾季の電力供給に備え対策を講じている。

あらゆるエネルギー源の活用を

3月のベトナムの発電電力量は121億kWhを記録。2014年の第Ⅰ四半期は320億kWhとなり、前年同期比6.85%の増加となった。4月の1日当たりの消費電力は、3月の600万kWhを大きく上回り、4億kWhを記録した。

需要に見合った電力供給を維持するため、EVNは、発電力を最大限度までアップするとともに、中国から購入する電力量をアップする準備を進めている。

EVNは先日、通常の電力供給下や電力不足が生じた際に備え、プログラムを更新した。同時に、国民の節電意識を高める行動を続けている。

2014年乾季の電力需要は高くなりそうだ。南部地域は、引き続き厳しい暑さや水力発電用ダムの渇水と戦い続けることになるだろう。EVNもまた、電力の安定供給との戦いの日々を送ることになるだろう。3月には、合計922MWの確保に向け、ヴィンタン2とハイフォン2カ所の火力発電所、48の変圧施設と提携。このほかEVNではさまざまな対策を進めている。