5月の消費者物価、2.4%上昇=豚肉高を背景に食材は高止まり―全体はやや落ち着きも

 【ハノイ時事】ベトナム統計総局は29日、今年5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比2.40%上昇したと発表した。アフリカ豚熱の感染拡大防止で大量に国内の養豚を殺処分した影響から、豚肉価格が高止まりしており、食材価格が引き続き15.29%の高い伸びになった。変動の大きな食品、エネルギー関連を除いたコア指数は2.54%の上昇だった。

 CPIは1月に6.43%上昇と、過去7年で最も高い伸びになった後、2、3月も5%前後の高い水準での推移が続いた。ベトナム政府が新型コロナウイルスの感染予防策として、外出制限や飲食店の営業停止などの措置を講じたことから4月には2%台後半となった。5月も伸びが鈍化しており、やや落ち着いてきたとの見方もある。
 ただ、食材の高止まりを受けて食品・食品サービスは12.11%上昇し、年初からの5カ月間で最も高い伸びとなった。新型コロナ対策による制限措置の影響が残り、運輸、文化・娯楽・旅行は引き続きマイナスだったが、国内線の旅客サービスが急速に拡大。各地では国内観光を誘致するキャンペーンも企画されており、今後はプラスに転じる可能性がある。
 また、アフリカ豚熱の再流行を懸念する声は根強い。ベトナム政府は各国からの輸入も進め、豚の供給に心配はないと訴えるが、豚肉価格が低下に向かうかは依然、不透明な情勢だ。