ベトナム消費行動、健康重視にシフト=新型コロナで―モバイル・マーケティング協会リポート

 【ハノイ時事】国際的な非営利組織モバイル・マーケティング協会(MMA)などは5月下旬に公表したリポートで、新型コロナウイルスの流行によりベトナムでの消費行動が大きく変化したとの見方を示した。新型コロナで健康で清潔なライフスタイルへの関心が高まって関連費用が大きく増えた半面、不必要だったり、健康的でなかったりするものへの支出が減少した。

 リポートによると、新型コロナの流行により増えた習慣として、85%(複数回答)の人が「手洗い」と答えたほか、「自宅で調理した食事」は69%となり、「自宅での運動」と答えた人も56%に上った。新型コロナへの感染を警戒し、健康や衛生面を重視する姿勢が強まった。
 買い物の習慣では「アプリを利用した近所のお店への注文」が18%増加したほか、「自宅への食料品の配達」は14%、「ネット通販」は9%それぞれ増えた。一方、「大型商業施設への外出」は69%減少し、スーパー、コンビニなどに行く機会も6割以上減った。購入が大きく増えた品目としては「手の消毒剤」「マスク」」「液体せっけん」「ビタミン剤」などが上位に並んだ。「アルコール飲料」「化粧品」などは購入額が大きく減少したという。
 消費者の61%が企業に対して健康につながる商品・サービスを期待するとし、安全に使える商品・サービスを望むとの答えも56%となった。
 リポートは、「新型コロナによる消費行動などへの影響は長く続く」と予測。企業がこうした変化に対処するためには、インターネット交流サイト(SNS)などを積極的に活用して消費者の意識を把握するようなビジネスを進めるべきだと促した。
 オンライン形式での消費者調査は、ベトナムの主要都市などの15歳以上の男女600人を対象に4月28日~5月4日に実施。企業調査は4月1~20日にさまざまな業界の66社の幹部などを対象に行った。