営業再開の飲食店、客足伸びず=消費額も少なく

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業自粛を強いられていたベトナムの飲食店は、規制措置の緩和による営業再開を喜んだのもつかの間、思うように来客数が伸びず消費額も少ないため肩を落としている。オンラインメディアのベトナムネットなどが伝えた。

 レストランチェーンHDは、社会的距離措置が緩和された直後の4月24日に営業を再開したが客が少ないため、従業員の削減を計画している。同チェーンは、飲酒運転を厳罰化した政令100号の施行で2020年1月から売り上げが大幅に減少。加えて、新型コロナの感染防止措置で店の休業を強いられ、従業員の9割が余剰になった。営業再開の初日こそ流行前の6~7割程度の客が来店したが、その後は2割程度にとどまっている。
 ホーチミン市の有名グリル料理店チェーンのオーナーは、顧客の減少だけでなく消費額も以前の半分に落ち込んでいるとため息をついた。客層は家族連れや友人同士、オフィスワーカーが多く飲酒より食事目的が多いため、政令100号の影響は受けなかったものの、客はまだ多人数での「密」を避け、出費も抑える傾向にあると話した。
 飲食店以外でも、チュオンサ通りのモバイルショップでは、社会的距離措置の緩和直後の初日に数人の常連客が来ただけだったと明かした。
 アナリストらは、流行が完全には終息していないため、市民はまだ外出をためらっていると指摘。新型コロナで収入が減少し、節約しなければならない事情もあるとみている。(時事)