新型コロナウイルスとの戦いの中で、数多くの挑戦が生まれている。特に、IT企業にとっては、短期間で感染拡大に防止に役立つアプリを開発するチャンスとの見方も。感染拡大を機に、あらゆる分野で産業再編が加速しそうだ。

写真㊤=医療現場での使用が始まった遠隔診断システム

医療分野においては、情報通信省と保健省が、ベトテルの遠隔による診断と治療のプラットフォームの使用を開始。国営最大手の通信グループ、VNPTをはじめ IT・通信事業者のメモゾーン、モビフォン、BKAVなど多数の企業が技術的に対応しており、医療現場での普及が注目される。

VNPTは、教育分野においても、小学校から大学まで、あらゆる学年を対象としたオンライン学習システムの「VNPT E-ラーニング」の運用を開始している。

迅速で持続的な経済発展に向けて、ベトナムでは国内のIT、通信企業の発展や通信インフラの整備に力を入れてきた。そうした取り組みが今、確実に成果を上げている。

先進国のモデルをもとに算出したところ、2030年までにベトナムには最低でも10万社のデジタル関連企業を必要という。達成に向けて、首相は、閣僚や地方の担当者に対し、デジタル産業の市場を創造する政策づくりに集中することを要請した。