遅れ目立つBOT方式の発電所プロジェクト=今後の電力供給に不安

 【ハノイ時事】ベトナムで進められている多くの発電所建設計画。ベトナム・インベストメント・レビュー紙(電子版)によると、民間企業が発電所を建設・運営し、最終的にベトナム側に引き渡すBOT方式によるプロジェクトは、新型コロナウイルスの世界的な流行の影響もあって遅れが目立つ。将来の電力供給への不安にもつながっているようだ。

 BOT方式の発電プロジェクトに関わるある開発業者は、「われわれの事業は交渉中で、建設工事に入っていない。新型コロナ対策で実施された厳しい制限措置で遅れが生じた」と語る。「プロジェクトは長くなればなるほど、銀行などが金融支援を制限したり、段階的に減らしたりするため、状況がどんどん厳しくなる」と、先行きへの懸念も口にした。
 新型コロナで、必要な資材のサプライチェーン(供給網)が混乱したり、人員の確保が難しくなったりしたほか、資金調達の問題も加わり、担当するプロジェクトが半年以上遅れているという。
 商工省は、「BOT方式によるプロジェクトの契約交渉と投資許可の発行には、多くの関連省庁が複雑に関与するため時間がかかる」と認める。「プロジェクトへの優遇措置や外貨への交換、期限前の契約終了などに関する条項が主な障害になってきた」と分析し、「商工省は契約交渉を取り仕切ることはできない」との見解を示す。
 グエン・スアン・フック首相は商工省など関係機関に対し、主要な発電プロジェクトを促進する措置を講じるよう要請。予定より遅れている発電事業には、解決策を勧告するよう求めている。