暗号資産は違法=警察関係者が国民に呼び掛け

 ベトナムで一般市民が暗号資産への投資に手を出し、被害を受けるケースが依然見られることから、警察関係者がその違法性や危険性を指摘し、国民に注意を呼び掛けている。サイゴン・タイムズ紙(電子版)が報じた。

 公安省刑事警察局次長を努めたブ・ホアン・キエン氏によると、暗号資産やこれを使った決済はベトナムでは合法とみなされていない。警察は暗号資産を運営する組織の摘発を進めているが、組織は月90%などという高い投資利回りで投資家を誘い、120%の利回りを提供するとした詐欺的業者もいるという。
 キエン氏は、暗号資産投資は違法行為であるだけでなく、自身や家族、友人が多額の借金を抱える可能性もあるとして、手を出さないよう訴えている。
 警察で腐敗、密輸、経済犯罪を担当するグエン・ナム・ハオ氏は、度重なる警告にもかかわらず、暗号資産に投資する国民は依然多いと指摘。ただ、暗号資産への罰則を規定しているのは、ビットコインやその他の仮想通貨など違法な決済手段を発行、提供、使用した個人に1億5000万~2億ドンの罰金を科すと明記した政府の「政令96号」だけ。ハオ氏は、暗号資産絡みの詐欺が全国的に多いことから、より厳しく、具体的な規制が必要だと訴えている。(時事)