ベトナムの手工芸品、世界中で人気に その②

手先の器用なベトナムの職人は、草やバナナ、トウモロコシの茎、ヒヤシンス、ココナッツの繊維からユニークな手工芸品を作りだしてきた。こられの製品は今、多くの国に輸出され、年に何百万ドルも稼ぎ、地方の労働者の安定した雇用を創出している。

ニンビン省カーンマウ村の職人、トラン ターン カオさんは、バナナや稲ワラ、ヒヤシンスの茎や繊維で作ったスーツケース、テーブル、イス、ソファーなどのマウチエン・プロダクション・ベースの設立者として、また職人の育成や職業訓練で有名な存在だ。カオさんは、何回にもわたって600人もの職人を高収入で雇い入れてきた。

彼らの生み出す製品は、農村部ではごくありふれた安価な素材で作られているにもかかわらず、見た目やデザインがよいため、外国の顧客に人気がある。

ハノイのピュソン地区にあるピュチュ村を訪ねると、4,5階建てのビルが通りに並び、すべての路地がコンクリート舗装されていることに驚かされる。そして、トウモロコシの茎からできた手工芸品が、すべての家庭で製造されている。

ピュチュ村は、草で編んだカゴや、キャビネット、テーブル、イス、額縁、花瓶でよく知られている。職人たちは、利用可能な素材をうまく組み合わせることで、輸出用、国内用製品あわせて2000以上のアイテムを生み出している。

一方、トラバク合資会社は、ココナッツ繊維のカーペットや乾燥ココナッツを世界中の国々に輸出している。

ベトナムの手工芸品は、輸出や旅行土産など、さまざまな方法で海外の人の手に渡っている。そして、人気が高まるにつれ、世界中の人々がベトナムの手工芸品のよさに気づき始めている。