進むベトナムのインフラ整備 ODAの高速道路開通 

ベトナムの首都・ハノイ市からタイグエン省までを結ぶ「第3号線」(高速道路)の完成式典がこのほど行われ、グエン・タン・ズン首相らが出席した。

日本のODA(政府開発援助)とベトナムの資金によって、2009年11月に起工した。
延長約64kmで、ハノイ(23.8km)~バックニン省(8.2km)~タイグエン省(31.8km)の3カ所を結ぶ。4車線の幅は34.5メートル、「緊急用レーン」が2レーン設けられている。

グエン・タン・ズン首相は、日本政府と国民に感謝の意を表し、両国関係のさらなる発展に期待を示した。

ハノイ市からタイグエン省を結ぶルートはベトナム北部の重点的な経済地域に位置しており、今回の第3号線の完成はハノイ市内と近隣地区の交通渋滞の緩和、物流の円滑化のみならず、ハノイと周辺都市との物資輸送や投資誘致などの経済交流を促進し、人的交流の活発化にもつながると期待されている。

北部地域の工業化・近代化の発展にとって同高速道路は特別な意味を持つだろう。