ベトナムの文化遺産テーマにアオザイのショー ホイアン市

ユネスコの世界遺産に承認されているベトナム国内の17カ所の遺跡や自然環境をモチーフに、アオザイを紹介するショーがこのほど、ベトナム中南部のホイアン市で開かれた。同市内のテーマパーク「記憶のステージ(Ký ức Hội An)」では、2万5000平方メートルの広大な空間を使い、100人を超える参加者らが神秘的なパフォーマンスを繰り広げた=写真。

アオザイ祭りは、ベトナムの歴史とともにアオザイを紹介するイベント。ベトナムの伝統衣装であるアオザイは、時代によって改善されて、姿も変化してきたが、今でもその根幹となる美しさを伝え続けている。

紹介されたアオザイは、ハノイのタンロン城跡やハロン湾、ニンビン省のチャンアン景観遺産群、ミーソン遺跡群、ホイアン市のチュアカウ(橋寺)、フォンニャ・ケバン国立公園、ベトナム中央高原地方のゴング(伝統的なドラ演奏)文化などの、17の世界遺産をイメージしてデザインされたもの。

イベントの総監督を務めたアオザイデザイナーのミン・ハンさんは、「ベトナムの歴史的景色をイメージさせる17タイプのアオザイコレクションを創造することは、新しい文化的価値の確立となる。生き生きとして、チャーミングなアオザイは、ベトナムの文化的アイデンティティを高め、世界にその魅力を伝えていってくれるだろう」と話した。

ホイアンは、歴史の激動にもまれながらも、ベトナムらしい伝統的価値観や文化を今に伝える町だ。海外にもアピールできる特別な土地ともいえることから、今回のイベントの舞台に選ばれた。