第4回「ベトナム・コーヒーの日」 ホーチミン市で開催

ベトナム産コーヒーをPRする「ベトナム・コーヒーの日」が、今月12日まで、ホーチミン市1区のファムゴックタック通りで開催されている。今年で4回目となるイベントは、「ベトナムのコーヒー香り」がテーマ。全土の有名産地や、各地のコーヒー豆ブランドをPRし、国内外の品質の高いさまざまな焙煎コーヒー商品などを紹介する。

このイベントは、ベトナムの焙煎コーヒーやインスタントコーヒー、コーヒー関連のさまざまな商品の品質向上や、コーヒー消費市場の拡大などに対して、国内外から投資を誘致するのがねらい。同時に、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する状況で、現状の困難を乗り越えられるよう、生産者や関連業界を支援する。

具体的には、国内でのコーヒー消費を拡大させるとともに、ベトナムのコーヒーブランドの地位を確立していくためのプロモーションを展開。また、コロナ終息後にベトナムが、世界のコーヒー愛好家らがおいしい一杯を味わうために訪れる旅先になるよう、観光業界とも連携を目指す。

展示ブースには、ベトナムでコーヒー栽培地として有名なダックラック省、ダックノン省、ラムドン省、ソンラー省などの生産者らが参加。また、ビナコーヒー、ラマン、ネスレ、フックシン、バンスアン、カフェコントロール、インティメックス、ティンギア、ミンティエンなどのメーカー各社も出展している。

今回が4回目となるコーヒー日は、国際コーヒー機構 (ICO)とココア・コーヒー協会へのベトナムの加盟30周年記念も兼ねる。ベトナムにおけるコーヒー・ココア産業は、数百万人もの雇用を確保し、いまや国の経済発展にも大きく貢献している。例えば今年7月までのベトナム産コーヒー生豆の日本への輸入は、ベトナムがブラジルを抜いて首位になったという。

開催期間中には、国内外の生産者や世界のコーヒー製造加工会社、貿易企業などの交流とともにビジネス協力の促進を図り、ベトナムのコーヒー産業への投資誘致の機会などがもうけられた。ドンナイ省ビエンホア市にあるコーヒー加工工場の視察も企画されている。