スクラップなど新たな環境規制制定へ=天然資源・環境省、施行手続き急ぐ

天然資源・環境省は、スクラップごみに関する6つの基準を設けるとともに、5つの環境品質基準と3つの廃棄物基準を改定・補足し、今年第3四半期中に、関係当局による承認が得られるよう作業を進めている。

写真㊤=ベトナムでは、生分解性袋に関する規制や基準が欠如している

ベトナム環境総局(VEA)の報告書によると、当局は5つの環境品質基準を含む14の基準の原案を作成し、各省庁や地方自治体などがその評価を行っている。併せて、3つの廃棄物基準(工業廃水と排出物、家畜の廃水)、6つの輸入スクラップ基準(鉄鋼、プラスチック、紙、ガラス、非鉄金属、高炉スラグなど)についても原案を作成した。

同省のボー・トゥアン・ニャン副大臣は、「国家環境技術基準・規制は、今年施行される環境保護法に基づいて起草された」と話す。VEAは今年中に、3つの環境品質基準と8つの廃棄物と廃棄物処理に関する基準についても、見直しと修正を続ける。2022年には、新たに6つの基準を策定する。

ニャン副大臣は、「VEAは、明確な法的根拠と法律に基づいて基準案を作成するために、関係機関と連携を図る必要がある」と述べた。

そして、副大臣はVEAに対し、6月上旬までにスクラップごみに関する6つの基準を施行できるよう求め、5つの環境品質基準と3つの廃棄物基準についても、6月上旬に評価を行って今年第3四半期中に施行するために、改定・補足を行うよう要請した。

同省はこれまで環境に関する48の基準を設けており、これらは国が管理する上で重要な基盤になっている。48の基準には、環境品質に関する12の基準、廃棄物と廃棄物処理に関する36の基準が含まれる。概ね環境基準は効率的に設定されており、中には、日本や韓国、米国、EUの基準に決して劣らないものもある。