英国の製薬大手、アストラゼネカの現地法人、アストラゼネカ・ベトナムはこのほど、ベトナム・エクセレント(Vietnam Excellence )賞の「ビジョナリー・リーダー」と「職場文化」の2部門を受賞した。新型コロナウイルス対策など健康分野での貢献や優れた人材育成が評価された。

ベトナム・エクセレンス賞は、ベトナムのSNS、アンファブ(Anphabe)が ベトナム商工会議所や米国、欧州、豪州の商工会議所の協力のもと主催。業績に秀でたビジネスリーダーや企業を表彰している。

アストラゼネカは、英国ケンブリッジに本社を置く世界的な製薬企業。100カ国以上でビジネスを展開し、がんや難病の治療薬、新型コロナウイルスのワクチンなど世界数百万人に薬を届けている。現地法人のアストラゼネカ・ベトナムは、ビジネスモデルや職場文化の構築において顕著な功績を挙げており、今回の賞はこうした点が評価された。

「ビジョナリー・リーダー」を受賞したアストラゼネカ・ベトナムのゼネラル・ディレクターで、アストラゼネカのアジア・フロンティア・マーケット・ゼネラル・ディレクターを務めるニッティン・カプア氏は、イギリスやアジア太平洋、米国の金融や製薬産業で25年以上のキャリアを持ち、2018年から同社のリーダーに就任。以来、ベトナムの健康制度や経済に貢献してきた。オンライン形式で行われたバーチャル表彰式で、ニッティン氏は、「2つの賞を受賞出来て光栄だ。パンデミックへの対応や健康管理に貢献していくうえで大きな励みになる」と喜びを語った。

「職場文化」部門の受賞について、同社のチャン・チ・チュエット・ヌン人事部長は、「われわれは、患者と社会のために、従業員の持てる力を引き出すことを約束する。最優先するのは、多様な優れた人材を創造すること、そして生涯にわたって学び、成長する職場文化の構築だ。企業の成長と成功を成し遂げるうえで、人材こそが、重要な役割を果たす」と強調した。

同社は2018年以来、アンファブの選考する「職場トップ100」にも入っている。選考のベースになっているのが、2年に1回の内部調査で、同社では従業員の97%が「素晴らしい職場である」と回答。従業員の向上心や機敏で適応力の高いチームをはぐくむことに成功している、としている。

また、2019年、2020年に保健省から、がん治療と新型コロナウイルス対策への貢献で表彰されているほか、ホーチミン共産党青年団からもベトナムの若者への顕著な功績があったとして、メダルが贈呈されている。