オークランド大、ホーチミンにスタディハブ開設=コロナで入国できない学生対象に

ニュージーランドのオークランド大学は、語学学校のUPエデュケーションとライトパスコンサルティンググループとの提携により、ホーチミン市で「スタディハブ」サービスを提供している。新型コロナによって、ベトナムの学生が同国へ入国できない間、オンライン学習を通じて彼らをサポートする。

写真㊤=「オークランド大とベトナムスタディハブのサポートに満足している」と言うファム・クアン・ミンさん(右)

このスタディハブでは、ベトナムに滞在するオークランド大とUPエデュケーションの学生が、直接的に仲間やチューター、教師らと交流することができる。彼らのモチベーションを維持し、入国規制が解かれた後のキャンパスでの学習に備えるための共有スペースだ。

オークランド大国際ディレクターのブレット・バーキス氏は、「ベトナムスタディハブは、海外からオンラインで学ぶ外国人留学生を支援するオークランド・アドバンテージパッケージの1つ。学生が安全にニュージーランドへ入国し、オークランドのキャンパスに迎えられるまでの間、大学とのつながりを維持する手段として、この取り組みを提供している」と話す。

スタディハブは、ホーチミン市中心部にある現代的なシェアオフィス、サンワイノベーションセンターにある。明るく清潔感のあるオフィスで、学生に優れたオンライン学習環境を提供している。加えて、個別指導やキャリアカウンセリングといった有益なサービスもここでは受けられる。

ライトパスコンサルティンググループ創業者のハイク・マニング社長は、この画期的な取り組みの実施に不可欠な存在だ。ハイク社長は、「ベトナムスタディハブは、私たちが以前から取り組んできたサービスであり、オンラインで初めて海外留学をするベトナムの学生に、直接会ってサポートを行い、留学において極めて重要な初期段階の学生を支援したいと考えている。オークランド大とともに、ホーチミンでハブを立ち上げることができて嬉しく思う」と述べる。

オークランド大大学院に在学中のファム・クアン・ミンさんは、「家での学習は気が散ってしまうし、仲間やアドバイザーとも交流ができないので、私には向いていなかったが、スタディハブを利用することでこれらの課題は解決された。自分の学習スペースがあり、同じようにオンラインで学ぶ友人と話せたり、アドバイザーの支援を受けることができる。これまでのところ、私はこのスタディハブに満足している」と語る。


スタディハブは、明るく清潔感のある雰囲気の中、学生に優れたオンライン学習環境を提供

ベトナムスタディハブは、2022年2月に再開する予定で、地方政府の健康・安全面に関する指令に従って運営される。ハブが一時的に閉鎖されることがあっても、すべての学習・キャリアサポートはオンラインで利用でき、ホーチミン市以外の学生も、バーチャルな空間でこれらのサービスを受けることができる。

ホーチミン市でトップクラスの個別指導を提供するスンマ・エデュケーション社のチューターが、対面もしくはオンラインで学習を支援したり、学習スキルワークショップを開催する。スンマ・エデュケーションは、国際的な個別指導、試験準備ではトップリーダーであり、同市のインターナショナルスクールの信頼を得ている。

また、ハブでは、認定キャリアカウンセラーによる個別のキャリアサポートも受けられる。カウンセラーは、ベトナムにおけるキャリア教育・開発分野のパイオニアである非営利団体のソン・アン社でトレーニングを受けている。