農村部の工業製品、国などの支援でブランド化へ

国の産業振興プログラムは、農村部の工業製品に付加価値を与えるとともに、国民の生活水準のアップにも寄与している。

◇有力製品が増加
農村における工業生産とその製品は、農村経済や就業構造を変革する上でますます重要な役割を果たし、新しい農村地域の開発にも貢献している。その中で、ブランド化は製品に付加価値を与え、競争力を向上させるのに重要になってきている。

近年、クアンビン省産業貿易促進センターでは、農村部の企業の市場参入や市場拡大を支援するため、ベトナム国内外の見本市や展示会、需給マッチングカンファレンスへ参加する機会を提供している。

クアンビン省ではここ数年、地域・国レベルの工業製品が増加。2016年、同省には地域・国レベルの有力な工業製品は1つずつしかなかったが、2020年には46品目が省レベルの有力な製品として認定され、そのほとんどが美術品や手工芸品、農産物、林産物、水産物、食品や機械製品だった。46品目のうち、省レベルと認定されたのは41品目、中部・中央高原地域の有力製品とされたのは10品目、国レベルの優れた農村工業製品と認定されたのは5品目だった。

◇産業振興センターの支援
工芸村や農村の工業施設の生産者は、専門的なデザインやブランディング手法を取り入れ、トラブル対応チームを育成し、それぞれの市場に応じて継続的に製品を改良していく必要がある。生産者の多くは、製品のブランド化において、国や関係当局の支援を必要としている。

メコンデルタ地域にあるドンタップ省の産業振興センターによると、販売促進やブランド化においては、魅力的なパッケージ・デザインの採用が最も早く、効果的な手法だという。センターの支援プログラムは、生産者が製品デザインを改良したり、買い手を引き付けたりするのに役立つと期待されている。

具体的にセンターでは、製品デザインに関して、6つの農村部の企業や事業所を支援する計画がある。今後もこうしたサポートを継続し、とりわけ優れた農村工業製品の販売促進を支援していく予定だ。