再生可能エネルギー促進へ、米企業との連携に期待

ベトナム商工会議所(VCCI))のファム・タン・コン会頭によると、エネルギー分野では、ベトナムと米国の企業による投資協力が期待されており、ファム・ミン・チン首相は、国のエネルギー安全保障を維持し、温室効果ガスの排出を削減するために、ベトナムは持続可能なエネルギーの開発に高い優先度を与えていると発表した。

写真㊤=バック・リエウ風力発電所には62基の発電機があり、計99MWの発電能力を有すると推定される(写真:VNA)

先日ハノイで開催されたベトナム・米国ビジネスサミットで、コン会頭は、「VCCIは、米国国際開発庁(USAID)の支援を受けて、環境制度改革と持続可能な投資活動を促進するためのグリーン・インデックス・イニシアチブを導入した」と明らかにした。

コン会頭は、「ベトナムと米国の企業には、国の貿易成長やエネルギー安全保障に貢献する、液化天然ガスやクリーンで再生可能なエネルギーの分野で協力し、成功させるチャンスがあると信じている」と述べた。また、商工省電力・再生可能エネルギー局のホアン・ティエン・ズン局長は、「ベトナムは2030年までに、国の発電能力の45%を再生可能な電力とする目標を掲げるなど、再生可能エネルギーの拡大を目指している」と続けた。

だが、電源や送電網開発には、推定140億ドル(約1兆7000億円)が必要とされるため、ベトナムは、資金や技術の共有において、企業、特に米国企業の参加を必要としている。アマゾン・ウェブ・サービスのアジア太平洋地域・日本担当エネルギー政策の責任者であるケン・ハイグ氏は、「ベトナムが投資誘致を加速するには、長期戦略が必要だ」と指摘。太陽光発電や洋上風力発電の利用拡大へ支持を表明するとともに、米国によるベトナムでの再生可能エネルギーへの投資が、将来的に国の持続可能な発展に寄与することを期待した。

また、Gen X Energyのクリス・カラファCOOは、「企業には風力発電、とりわけ洋上風力発電へ資金を投入する意思や準備がある。当社は多くの再生可能エネルギープロジェクトで、ビントゥアン省と提携している」と語った。