ベトナムの女性起業家、奮闘 マスターカードが調査

ベトナムの女性起業家は、新型コロナウイルス流行の影響から力強く立ち直ろうとしている。このほどマスターカードが発表した第5回女性起業家インデックス(MIWE)で、こんな頼もしい結果が報告された。

写真㊤=ベトナムの女性の労働への参加率は、世界でもトップクラスという

調査は、世界における女性の労働力の82.4%に相当する65の経済圏で、2年間にわたって行われた。アジア太平洋の6経済圏は、世界上位ランキングに位置する地域となった。中でも、ニュージーランド、豪州、台湾が女性の進出度、知的環境、資金調達の容易さなど3つの要素で群を抜いた。

ベトナムを含む東南アジアでは、女性進出の妨げとなる社会文化や中小企業への支援不足、起業のための融資制度の貧弱さ、中低所得者への教育機会の欠如にもかかわらず、女性起業家は勢いよく躍進しているとしている。

同社ベトナム・カンボジア・ラオスマネジャーのウィニー・ウォン氏は「コロナ禍によって暮らしは大きな影響を受けたが、女性たちは粘り強く事業に情熱を燃やし続けている。ベトナムの女性の労働参加率は69.3%に達し、世界でもトップレベルになった」と指摘。「女性起業家を応援することでベトナム経済が回復するよう、政府や金融機関と密接に協力して取り組んでいきたい」と強調した。