地域教育プログラム「シン・コン・シン・チャ」(子を産み、父を産む)

地域教育プログラム「シン・コン・シン・チャ」(子を産み、父を産む)は、試験的運用が行われた後、保護者の子育てに関する知識とスキル向上に良い刺激を与えている。

同プログラムは、ゼネラリグループ(イタリア)が2017年に「ザ・ヒューマンセーフティーネット」という活動に基づき、導入した。ザ・ヒューマンセーフティーネットの3つの焦点の一つに、子供たちの人生最初の6年間に、各家庭の子育てを支援し、子供の将来のための強固な基盤を構築。世界中で多くの困難に直面している地域における子供たちの成長に積極的に貢献していく事がある。

プログラムは、ベトナムにおいては、ベトナムゼネラリ、ベトナム児童基金の協力の下に編成され、実施されている。0〜6歳の子供がいる家庭を対象として、子育てに関わる知識、経験、スキルを保護者と共有、子供たちが家族やコミュニティの愛情のこもった環境で成長し、潜在能力を引き出すことができるようにサポートしていく。

ベトナムゼネラリ及びベトナム児童基金が5月25日に主催したプログラムの成果報告では、2021年の年末時点で、全国の様々な地域でセミナーが開催され、3200人以上の保護者、子供、幼稚園、保育園の教員、スタッフらに多くのメリットをもたらした、との発表があった。又、教育的な寸劇やSNS上の上質な子育てに関するコンテンツは、何百万人もの保護者の注目を集め、活発な相互作用をもたらすことが出来たという。

引き続き、子育てに関連する有意義なコンテンツの開発を続け、プログラムが良い影響を及ぼす範囲を拡大することに向けて、ベトナムゼネラリとベトナム児童基金は評価を実施している。評価は、ホーチミン市人文・社会科学大学(国家大学)ベトナム東南アジア研究センターによる独自の調査研究に基づいている。

研究グループのリーダー、グエン・ティ・ホン・ソアン准教授は、同プログラムは創造的かつ画期的で、多くの実用的な内容を提供できている。2020年から2021年までの典型的な地域教育プログラムになり、今後の子育てに関わるプロジェクトを成立、実現するための手本になったと述べた。