全店挙げてプラスチック削減 イオンベトナムが取組

「環境に優しい商品の提供」を掲げるイオンベトナムは、2014年の初出店以来、レジ袋を環境にやさしい生分解性プラスチック製(PHSH)にするなど、廃プラ削減や環境対策に力を入れてきた。同社施設でのPHSH使用率は昨年末までに95%となり、今年末までに100%に達すると見込まれている。

写真㊤=イオンベトナムでは、プラスチックバッグを使用しない買い物客のための優先カウンターを設けている

「店舗では現在、さまざま廃プラ対策を積極的に進めており、その一つがレジ袋を使わない客を優先するイオンエコカウンター。カウンターの新設によって、包装の手間を効率化するだけでなく、買い物一件当たりに使用するレジ袋の使用料も5枚から3枚に減り、従業員と消費者双方の環境保護意識向上につながっている」。同社コーポレートコミュニケーション・渉外担当のグエン・チ・ゴック・フエ・ディレクターは強調する。


健康や環境に配慮したグリーンアイなどのブランドの商品。ベトナムの店舗でも増やしていきたいという

同社は先月2日、新たに5000ドン(約30円)でエコバッグをリースするキャンペーンを始めた。料金は次回の買い物の積立金となる。フードトレイをはじめとするスタイロフォームやプラスチック製の食品包装についても紙やバガス(サトウキビのしぼりかす)などに変更している。

フエ氏によると、イオングループでは将来的に、日本で展開している健康や環境に配慮したグリーンアイなどのブランドの商品を、ベトナムの店舗施設でも増やしていきたい考えだという。