NZの学生52名、地球市民を目指す「旅」にベトナムを選択

アジア向け首相奨学金(PMSA)を受けた専攻の異なる403名のニュージーランドの学生が、アジア訪問のための準備を進めている。そのうち52名の学生は、「地球市民(グローバルシチズン)」になるための訪問先としてベトナムを選んだ。

2013年から実施されているPMSAは、才能と向上心のあるニュージーランドの学生が、ダイナミックなアジアの国々で学び、実践を積み、東洋の文化に触れて生活をする機会を提供している。

ベトナムは現在、PMSA奨学金に応募するニュージーランドの学生に人気がある訪問先の1つだ。2013年から19年にかけて、143名の学生がインターンシップや調査を行う訪問先としてベトナムを選んだ。ベトナムを訪問先に選ぶようプロモーションすることは、両国間の教育協力の重要な一部であり、2020年から23年におけるベトナム教育・訓練省とエデュケーション・ニュージーランド(ENZ)の「教育に関する戦略的協力計画」の目標の1つとして具体化されている。

ENZアジア地域ディレクターのベン・バローズ氏は、「グローバル・シチズンシップの推進は、今後も私たちの国際教育戦略における3つの重要目標のうちの1つだ。多文化な環境で学ぶ機会を提供することは、学生にグローバルな思考と能力を身につけさせる点で意義がある。ニュージーランドの国境が再び開かれたことで、ベトナムの学生をニュージーランドに迎えることを楽しみにしているが、それだけではなく、ニュージーランドの学生にとっても、ベトナムのように文化や経済に潜在力のある国で知的交流事業を行う、素晴らしい機会を提供している」と述べた。

PMSAのおかげで、多くのニュージーランドの学生が国境を越えた強い友情を見出し、実際に異文化を体験し、それによって学生の将来や両国の産業における協力の可能性が広がっている。また、PMSAは、ニュージーランド政府が実施する、世界の企業が求めるグローバルシチズンとしてのスキルを学生が身につけるための取り組みの1つでもある。

ニュージーランドの学生向けのPMSA(個人募集)は、8月31日まで募集している。