パナソニックにベトナム国家環境賞=3度目の受賞

パナソニックベトナムはこのほど、天然資源・環境省から2021年国家環境賞を受賞した。この受賞は同社にとって、ベトナムにおける健康で持続可能な開発のための次の50年の一歩を踏み出す、特別なマイルストーンとなった。

写真=パナソニックのベトナムにおける環境保護への貢献が評価された

同社は、環境に対する継続的な努力と長期的な貢献が評価され、3度目の受賞となった。同社の丸川洋一社長は、「天然資源・環境省からこのような名誉ある賞をいただき、大変嬉しく、誇りに思います。ベトナムにおける50年を超える活動で、環境保護と持続可能な開発は、製造、ビジネス、企業市民を含む私たちの活動の常に中核に置かれています。次の50年では、ウェルネスソリューションを提供する企業になることが、私たちのビジョンです。そのために、私たちの強みである技術と情熱あるものづくりで、環境問題をはじめとする社会問題に取り組みながら、ベトナムの人々に健康、安全、便利な生活を提供し、生活を豊かにするためにベストを尽くします」と語った。

持続可能な社会の実現に向けて、パナソニックは環境保護を最も重視し、エネルギー効率の向上、環境に配慮した製品の開発、製造をはじめすべての工程のCO2排出削減に向けて、独自の技術開発を行ってきた。様々なグリーンファクトリーの取り組みにより、年間400万KW以上、1730トン分のCO2に相当する電力を削減し、省エネで環境にやさしい洗濯機は、2年連続(2020、2021年)で商工省から「最もエネルギー効率の高い製品」に選ばれている。

パナソニックグループは、2050年までにCO2排出量をゼロにするというベトナム政府の方針に沿って、グローバルでCO2削減に取り組み、社会とともにカーボンニュートラルに向けて加速していくと宣言している。

そのほか同社は、事業活動だけでなく様々なCSR活動を通して、「環境と教育」を持続可能な開発のための2つの柱に置いている。2013年以来、天然資源・環境省とともに、CO2排出の削減、環境保護、地域住民に経済的価値をもたらすことを目標に、全国10の省で植樹を行い、25万本以上の木を寄贈した。

また、別のプログラムでは、5万個の使用済み電池を回収し、パナソニックのエコ電池に無料で交換。2万本の無害なエコ電池を地域住民に贈呈した。加えて、1万9583人の地元の子供たちに環境授業を実施し、ごみの削減や持続可能な生活の推進に関する人々の環境意識の向上に貢献した。

ベトナム国家環境賞は、天然資源・環境省が環境保護に多大な功績のあった組織、個人、コミュニティを表彰する最高位の賞。授賞式には、33の組織、企業、個人が表彰された。パナソニックは企業で受賞した3社のうちの1社で、今年同賞を受賞した唯一のFDI企業である。