ラオスとの観光交流、より活発に

長年にわたって、フエをはじめベトナムの中部地域はラオスの観光客にとって人気の旅行先だ。一方、大勢のフエの観光客も旅行先としてラオスを選んでいる。

写真㊤=フエを訪れたラオスの記者団

観光の魅力を活かし合う
ベトナムとラオスの観光業が再開した後、ラオスから大勢の観光客がベトナムを訪問した。旅先は中央地域が多く、フエには多くのラオスからの観光客が訪れた。

旅行会社のディレクターで、地元の旅行協会会長を務めるドゥ・ゴック・コーさんは、新型コロナウイルスの感染拡大前は、毎年数万人のラオス人観光客がフエを訪れ、さまざまな観光サービスを利用した、と振り返った。コーさんの会社だけでも、平均して年間3000人の顧客がいたという。

ラオスの観光客が最も多くベトナムを訪れる時期は例年6月から8月、ラオスの学生たちの夏休み期間だ。ベトナムを訪れたラオスの観光客は、ベトナムの文化に触れ、海でのレジャーを楽しむ。距離が比較的近いため、ラオスからの観光客は主にフエを訪れる。

ベトナム観光局によると、ラオスからの観光客は、純粋な観光目的の訪問だけでなく、健康診断や治療のためにフエを訪れるケースもある。統計によると、新型コロナウイルスの感染拡大前の2019 年には5000人以上のラオスからの訪問者がフエを訪れ、病院で健康診断と治療を受けた。フエは「ベトナムおよび地域全体の医療センターの一つ」に位置付けられていることから、ヘルスケアの目的で旅行先に選ばれている。

先ごろ、ラオスの記者団がフエを訪問した。配信された記事は、ラオスの人々の関心を集めた。

ラオスは、多くのベトナム人観光客、特にフエの人々に選ばれている。ベトナム、ラオス、タイの3カ国を巡る全長35㌔のサイクリングツアーも企画された。グループは各地の村々を訪れ、人々の日々の暮らしを体験し独自の文化について理解を深めた。工業地帯を自転車で通り抜けるコースもあり、経済分野での変化も目の当たりにした。地元の料理も味わう機会もあった、という。