春の香りが街中にあふれ、新年の訪れを告げる

春は一年で最も美しい季節、新年は、自然の透明感を楽しむ時期だ。桃や杏の花が華やかに咲き誇り、花びらが風にそよぐ時、大地と空に満ちてくる春の香りがはっきりと感じられ、心に安らぎをもたらす。

桃の花はベトナムの正月の象徴=写真。澄んだ青空にツバメの群れが舞う時、春の香りが新しい年の訪れを告げる。ベトナムの人々にとってテトは神聖な時だ。

元旦は、家族が一緒に新しい春を味わう機会でもある。新年最初の日は穏やかな天気の下、北から南まで各地が春のにぎわいにあふれ、笑い声や笑顔が絶えない。

どの通りも春色に染まるこの季節は、人々に安らぎをもたらし、家族と一緒に、幸せで思い出に残る時間を楽しむ時だ。家から離れて暮らす子どもたち、忙しさのあまり家族と長らく再会する事が出来なかった子どもたちの願いでもある。


静かに平和を祈る。ベトナムの人々にとってテト休日の伝統的な慣習の一つ