「フォーは、世界への贈り物」 豪州旅行サイトが絶賛

ベトナムを代表する料理の一つ、フォー=写真=が、オーストラリアの観光ウェブサイト トラベラー・ドット・コムauに、最大級の賛辞とともに紹介されている。「ベトナムのキッチンから世界の食卓への贈り物」「値段以上に価値ある一品」…。フォーは著名な料理サイト、TasteAltasでも「世界の人気料理100選」に選出されており、庶民の味は今、世界のグルメとして認知度がアップしつつある。

「世界一のスープをテーマにすると、その議論は夜中まで続く。ラーメンだ、香辛料を効かせた東南アジアの麺料理ラクサだ、南仏のブイヤベースだ、いやモロッコの豆のスープ、バイサラだ…と。しかし、こんなとき、フォーの名前が出ることは、まれだった」。投稿はこんな書き出しで、フォーの魅力を紹介していく。

「香り高いフォーは値段を超える価値のある一皿。そのスープは牛肉とタマネギ、ショウガをじっくり煮込んで作られる。鉢には米から作った平たいめんともに、牛肉のスライス、モヤシ、香草などが盛り付けられる」

19世紀後半から20世紀前半かけて、ベトナムの北部で生まれたと言われているフォー。その後、国の南北が分断されていた1950年台に、北部から南部にやってきた人々が普及させたとされる。12月12日の「ベトナムフォーの日」も定着し、さまざまなイベントが開催されるなど、国民食として広く浸透している。