ドンナイ省などで、外国企業の生産活動が安定 企業に安心感広がる 2

ベトナム政府の対応と地方の公共団体や関係機関、国民の自覚と意識などにより、地方でのセキュリティーは安定した。現在、FDI(海外からの直接投資)企業は、ベトナムで安心して生産活動が行えるようになった。

ホーチミン市では、同市人民委員会のレー・ホアン・クアン委員長が直接、領事館や工業団地を管理する会社の代表者、企業の代表者らと協議。損失を受けた企業が早期に回復するための対策などについて話し合った。クアン委員長は関係機関に対して損失を受けた企業の調査を指示、損害の程度を特定し、各企業がより良い条件を得られるように支援策を打ち出した。

FDI企業は、生産活動の安定化に向けたホーチミン市の対応を評価している。

ドンナイ省人民委員会のディン・コック・タイ委員長は、現時点(5月末)で、ドンナイ省の治安は安定しており、企業の経営活動、生産活動は元に戻った-と述べた。特に工業団地、輸出加工区での治安、セキュリティーを確保するための対策が講じられており、損失があった企業への支援策の提案も省が積極的に行っている。

インボイス(Invoice)や印鑑類、税関書類などを企業が紛失した際の対策についても、省が関係機関に指導しており、生産活動の安定に向けた支援が行われた。同省の税関局は土日返上で業務にあたり、企業を支援した。

ビンズオン省人民委員会のチャン・ヴァン・ナム副委員長は「政府の支援策とともに、省も企業に対する支援策を提案した。各企業が安定した経営活動、生産活動を行うために必要な安全を確保する」と述べている。

外国企業からのさらなる信頼確保を

ベトナムの党、国家、政府の対応について、投資家、企業のオーナー、ベトナムにおける外国関係機関は評価している。ベトナムでの企業の経営・生産活動は安心できる状態が継続している。

タンツァン輸出加工区で操業する外国企業の経営者は「現在、多くの企業が納期に合わせるため、早速、生産を開始している」と話した。また、別の外国企業の代表者は「関係機関の支援で、治安、セキュリティーの状況は良好だ。600人の従業員は全員仕事に復帰した」と話した。

東海(南シナ海)の問題に対する抗議が、極端な行動になり暴動が発生した地方では、調査が行われており、訴追も予想される。