「日本アウトバウンド旅行クラブ」 南部支部が開設

ベトナム観光協会(VISTA)はこのほど、ベトナム人の日本観光を促進する「日本アウトバウンド旅行クラブ-南部支部」(Japan Outbound Travel Club - Southern Region= JOTC-SR)」を、ホーチミン市に開設した。

「日本アウトバウンド(海外行き)旅行クラブ」は観光協会加盟の旅行会社各社が作る組織の一つで、ベトナム人観光客の日本への旅行を促す。今回、発足したのは南部地域で活動を展開する南部支部(ホーチミン市)で、ハノイ、中部の支部に続いて3例目。

クラブの役割は、日越のかけ橋となって日本へのベトナム人の旅行需要を拡大するほか、日本への旅行の質を高め、顧客の権利保護にもあたる。クラブはベトナム旅行協会の規制により活動する。

発足式典で、ベトナム旅行協会のブ・ティ・ビン主席は、「日越の友好関係で、日本はベトナムの(海外旅行の)最大の市場となっている」と述べた。

近年、ベトナムを訪れる日本人観光客も増えており、2013年には、約60万人を記録。日本もベトナム人にとって魅力的な旅行先になっている。同年のベトナム観光客の来日も前年比55%増の約8万5000人にのぼった。今後、両国の相互訪問はますます盛んになると予想される。

日越両国では、2017年までに、日本人のベトナム観光を100万件、ベトナム人の来日観光を20万件にすることを目標としている。その実現のため、ベトナム観光協会は昨年12月に北部に、今年6月には中部に同様のクラブを設立、今年6月には東京にベトナム旅行会社の駐在員事務所も開設している。